ファイル交換ソフト「Winny(ウィニー)」。
名前は前々から聞いたことがあったものの、少なからずコンピューターの業界に身をおきながらこのソフトがどういうものであるかというの知ったのを具体的に知ったのは開発者である金子勇氏が逮捕されて世間にその存在が広く知れ渡ってからのことである。
使ってみれば一番早いのだろうが興味がないゆえ未だにあまり理解をしていないが、文献を読み漁るにこのソフトは「ファイル共有ソフト」とも呼ばれ、簡単に言うとユーザー同士がマシン内の特定ディレクトリに置いたファイルをネットを介して共有するといったことができるらしい。簡単な話、他人が持っていなくて欲しいファイルがあった場合、他人のマシンの中からそのファイルを探して自分のマシンに持ってきてしまえるということだろう。
また、同じくファイル共有ソフトとして有名なWinMXと違って中央サーバを持たず、すべての情報をユーザーのマシン同士をリレー方式に伝達する形(純粋型P2P)でやりとりするため外部からの利用の特定がしづらくなっているのも特長らしい。
つまり、ここで音楽だの映画だのを公開してしまうとそれが世界中に無料配信しているのと等しい行為なってしまうわけだ。
この騒動の論点の一つは、それをやってしまった人間が著作権法違反(公衆送信権の侵害)で逮捕され、開発者である金子勇氏は、同法違反ほう助罪の罪を問われている状態においてどちらが悪いか、ということである。
ユーザーと開発者、結局悪いのは誰なのだろうか?
そんなのは言うまでもなくユーザーであるとRikiyは思う。
包丁で人を刺したからといってその包丁を作った人間が罪に問われるだろうか?交通事故が起きた時、その車のメーカーが罪に問われるだろうか?
モノには使い方があり、正しく使えば世の役に立つし、誤って使えば極端な話何だって犯罪の道具になりうるのだ。悪いのはいつだって使い方を間違えた人間なはずである。
従って、道具に罪は無いし、それを作った人間にも罪は無い。
彼が始めからこういう犯罪行為を目的に開発したとなると話は少々変わってくるだろうが、そうでない限りRikiyは彼の無罪を主張したい。
余談だが、Winnyという名称はWinMXからきているらしい。
WinMXの最後の二文字「MX」をアルファベット順にひとつずらし「NY」としWinnyと名づけられたそうだ。WinMXの後継であるという意味が込められている感じがしてなんともうまいネーミングだと思う。
となるとWinnyの後継が出た場合名称は「Winoz(ウィノズとでも読むのだろうか)」もしくは「WinOZ(ウィンオズとでも読むのだろうか)」となる可能性が高いということか。OZ(オズ)という単語自体はかっこいい気がするがWinがつくとなんかしっくりこないかな。
単純に面白いと思ったので参考までに。
(2004年11月30日)
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