検索エンジンがページを評価する際、その内容もさることながら実はページのURL自体も重要な評価要素とされていると言われている。
URLの文字列も検索対象になる他、検索エンジンに対して好まれやすいURLとそうでないものがあり、その点を意識しながらサイト構築をすることは検索結果に少なからず影響を及ぼす立派なSEO対策といえよう。
こうした行為をRikiyは「URLの最適化」と呼んでいる。
URL最適化は対費用効果も高く、検索エンジンが好むアドレス、厳密には「好みやすいとされている」アドレスの傾向さえ理解できれば、さして難しい作業ではない。
その傾向をRikiyなりにまとめた、URL最適化における施策を4回に分けてご紹介したいと思う。
今回は第4回(最終回)、「URLの静的化」だ。
動的ページをmod_rewriteで疑似的に静的なURLに
システムで構築されているサイトの場合、URLの後ろにパラメータ(引数)を付与することになる。
例えば、
http://www.AAA.jp/cgi-bin/sample.cgi?a=123&b=456
上記の場合「?a=123&b=456」が動的なパラメータ部分となる。
検索エンジンとこういった動的なURLは基本的に相性が悪い。インデックス化の対象にはなるが、パラメータなどがURLに多く含まれているとクロールの際に問題が生じ、登録されない場合もあるからだ。
この問題に対して効果的なSEO対策が、前回にも紹介したmod_rewriteの活用である。
アクセスURLを正規表現で書き換えることで動的URLを擬似的に静的URLにしてしまおうというわけだ。
前述の例で説明すると、.htaccessファイルを対象サイトのrootにアップロードすればよい。
RewriteEngine On
RewriteRule ^/cgi-bin/sample/([0-9A-Za-z]+)/([0-9A-Za-z]+)¥.html$ /cgi-bin/sample/sample.cgi?a=$1&$2
記述方法は各自勉強していただきたいが、こうすることで
http://www.AAA.jp/cgi-bin/sample.cgi?a=123&b=456
というURLに対して
http://www.AAA.jp/cgi-bin/sample/123/456.html
というURLでアクセスが可能になる。
楽天市場のようなショッピングサイトでは実装されている手法だ。
サーバー自体がmod_rewriteに対応しているという条件こそあれ、システム運用環境で対応してないということはほぼないだろう。
非常に手軽な施策なので、ぜひ導入してみてほしい。
(2009年4月17日)
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