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企業情報サイトにみるWeb技術のトレンド 2008

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今年度の企業情報サイトランキング日本ブランド戦略研究所から発表された。

このランキングは各社企業情報サイトをユーザーが「会社案内」「ニュースリリース」「技術・品質」「CSR・環境」「IR」「経営理念」の6コンテンツから評価し算出されたものだが、今回Rikiyはこの結果を別の切り口から分析してみたいと考え、本レポートの作成を思い立った。

「別の切り口」とはすなわち、技術面からの観点だ。
企業情報サイトとは「情報伝達」というWeb本来の役割を最も強く担う類のサイトである。
コンテンツ内容はともかくとしてサイトの造りそのものはあくまでわかりやすさとシンプルさ、そして万人に受け入れられるスタンダードさを重視するのが定石とされてきた。
しかしその定石は今も健在なのだろうか?
例えばディスプレイの大型化に伴ったサイトのワイド化、Ajaxなどを駆使したコンテンツのリッチ化、時代と共に変わってきたこれらのトレンドが、こういったサイトには現在どの程度取り入れられているのか、いないのか。

そんなことが知りたくて調べてみたのが、下記の内容だ。

順位 企業名 ソース言語 画面幅 Web標準化 RSS Flash その他
1 サントリー HTML4.01(Shift_JIS) 720px × ×  
2 トヨタ自動車 HTML4.01(Shift_JIS) 980px ×  
3 アサヒビール HTML4.01(Shift_JIS) 770px  
4 キリンビール HTML4.01(Shift_JIS) 950px 文字サイズ変更機能
5 パナソニック HTML4.01(Shift_JIS) 990px  
6 カゴメ HTML4.01(Shift_JIS) 770px × ×  
7 アサヒ飲料 HTML4.01(Shift_JIS) 780px ×  
8 大塚製薬 XHTML1.0(UTF-8) 974px × × 文字サイズ変更機能
9 味の素 HTML4.01(Shift_JIS) 750px ×  
10 TOTO HTML4.01(Shift_JIS) 752px ×  
11 キッコーマン XHTML1.0(Shift_JIS) 740px  
12 ブリヂストン XHTML1.0(Shift_JIS) 860px ×  
13 サッポロビール XHTML1.0(Shift_JIS) 780px 一部ブラウザ依存有
14 ハウス食品 XHTML1.0(Shift_JIS) 740px × 文字サイズ変更機能
15 ホンダ(本田技研工業) XHTML1.0(Shift_JIS) 900px ×  
16 キユーピー HTML4.01(Shift_JIS) 920px 文字サイズ変更機能
17 富士フイルム XHTML1.0(UTF-8) 970px 文字サイズ変更機能
18 伊藤園 HTML4.01(Shift_JIS) 760px × ×  
19 ENEOS(新日本石油) XHTML1.0(UTF-8) 960px 文字サイズ変更機能
20 オリンパス HTML4.01(Shift_JIS) 930px  

ランキング上位20位のサイトトップページを対象にめぼしい要素を洗い出してみたのだが、なかなか面白い特色がでた。

まず画面幅、これは800px基準と1024px基準で約半々に割れたが、800px基準に食品系企業サイトが大きく偏っている。
これについてはもちろんユーザビリティを考慮してのことでもあるだろうが、昔からの仕様に対してマイナーチェンジを繰り返してきた結果、という要因も多分に考えられるのではないかとRikiyは推測する。
大企業が全面リニューアルを行なうことは相当な労力を要するため、パナソニックのように社名変更といったよほどの事情がない限り、なかなか踏み切ることは難しい。
そういう意味で言えばこういった食品系企業は老舗が多く、大局的にみてその経営方針や業務内容が変わることはほとんどなく、企業サイトとしての抜本的な改変に迫られる機会は他業種に比べて少ないのではなかろうか。故に未だ過去のソース構造を抱え込んだコンテンツを数多く内包する傾向が強いというわけだ。
話を戻して全体で観れば、近年デザインの全面リニューアルを実施しているサイトは1024px基準に移行していおり、画面幅ワイド化はコーポレートサイトについても同じく浸透しはじめているといえる。

次にWeb標準化だが、これも画面幅と同様のことがいえる。
上位の企業ほど対応に疎いという結果は意外であったが、裏を返せば「コーポレートサイトの価値はソース構造にほぼ依存しない」ということの裏付けでもある。
標準化による最大の恩恵はSEO効果だ。絶対的認知度を既に持ちえているメジャーな企業であればあるほど、販促目的でもないコーポレートサイトにわざわざ標準化することのメリットは少ない。
やってあれば越したことはないがわざわざ標準化のためだけのリニューアルを行なう必要もない、というところだろう。

逆にWeb標準化よりも重要視されていると思われるのがRSSだ。
主にIR情報の配信に活用されており、コーポレートサイトのトレンドの1つといえるだろう。

同じくトップページへのFlash実装率も高い。
ブロードバンド全盛の時代において回線依存はもはや問題とされていないということであろう。
ただ、いずれのサイトでもFlashは「ムービー」としてでなく、「ナビゲーション」として機能しており、同じFlashでも数年前とその在り方は大きく変わっているといえる。

というわけで、なんとなくまとめるとこんな感じだろうか。

  • 画面幅はリニューアルを機にワイド化の傾向にある
  • Web標準化に対する意識はやや低め
  • RSSの実装
  • ナビゲーション機能としてのFlash実装

技術面においては総じて積極的に最新を追うという動きが強いわけではないが、見易さ・使い易さを向上させるための技術は比較的敏感に取り入れている感がある、というのがRikiyとしての見解だ。
かつての定石は未だに通用するが、新たな定石が加わっていくので常に動向は追いかける必要はあるだろう。
来年はどう動くのかが楽しみである。

(2008年12月31日)


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Presented By Rikiya Takazawa