検索エンジンがページを評価する際、その内容もさることながら実はページのURL自体も重要な評価要素とされていると言われている。
URLの文字列も検索対象になる他、検索エンジンに対して好まれやすいURLとそうでないものがあり、その点を意識しながらサイト構築をすることは検索結果に少なからず影響を及ぼす立派なSEO対策といえよう。
こうした行為をRikiyは「URL最適化」と呼んでいる。
URL最適化は対費用効果も高く、検索エンジンが好むアドレス、厳密には「好みやすいとされている」アドレスの傾向さえ理解できれば、さして難しい作業ではない。
その傾向をRikiyなりにまとめた、URL最適化における施策を4回に分けてご紹介したいと思う。
第1回となる今回は、「URLの独立」だ。
独自ドメインを利用する(URLの独立)
独自ドメインを利用するということは単にアドレスをわかりやすくするだけでなく、SEOにおいても重要な意味を持つ。
それは、検索エンジンが基本的に「ドメイン単位でサイトを識別し、1つの検索結果において同サイト内ページを最大2ページしか出力しない」という特性を持つからだ。
独自ドメインを利用しないケースとしてはプロバイダの無料スペースやレンタルサーバ利用時の初期アドレスなどが考えられるが、その場合URLは
http://rikiy.jp/~ユーザーID/
といったようにサーバ提供元サイトのドメインにぶら下がる格好で割り当てられることが多い。
このアドレスでサイトを公開するとどうなるか?
そのサイトは検索エンジンにとって、サーバ提供元サイトの1カテゴリという認識をされてしまうし、他ディレクトリで他ユーザーが同様にサイトを展開していた場合、それらのサイトとも同じサイト内のコンテンツであると解釈されてしまうのだ。
そうなると前述の特性から、キーワード検索において検索結果に表示されるためには同ドメイン内の全サイト、全ページの中で上位2ページになければならない、という条件が発生する。
仮に実質の検索結果が3番目であったとしても、上位2ページが同ドメイン内にあったならばそのページが表示されることはない、ということだ。
このような問題を回避するために独自ドメインの運用はSEO対策として不可欠なのだ。
オリジナルで取得されることを個人的にはおすすめするが、運用にコストをかけたくないという方にはサブドメインを利用するという方法もある。
最近は無料スペースでも前述のようなアドレスの他にユーザー単位でサブドメインを割り当ててくれるところがある。
サブドメインが割り当てられた場合、そのURLは
http://ユーザーID.rikiy.jp/
と、いわゆる「www」の部分がユーザー名もしくは任意の文字列に置き換わる形になる。
検索エンジンはメインドメインとサブドメインを別ドメイン・別サイトとして認識するため、このアドレスで公開すれば他サイト・他ページの影響を受けることはなくなる。
独自ドメインで運用する場合にも、コンセプトやターゲットが異なるコンテンツはメインドメイン以下でディレクトリごとに展開するよりも、思い切ってサブドメインで別立てにして運用した方がメリットは多いので、ぜひ実践してみて欲しい。
(2008年2月15日)